『東京note 神楽坂』は、新宿区神楽坂エリアにある話題のお店・スポット等の情報をお届けする「街メディア」です。
神楽坂って「敷居が高いんじゃ…」なんて思われがちですが、最近は若い世代からも注目されている人気スポットになっています。
いつもよりちょっとだけお洒落してみたり、普段とは少し雰囲気の違うお店に行ってみたり。気ままに神楽坂の魅力に触れてもらえるよう、東京note編集部が日々実際に取材を行って得たリアルな情報・写真を掲載しています。
目次
膳楽房ってどんなお店?
神楽坂は東京の中でもグルメレベルが相当高く、各ジャンルで本格的な名店がひしめく魅力的な街になっています。その中でも中華ジャンルにおいて一、二を争うお店、東京の中でも中国各地の郷土料理を提供してくれる随一のお店と評価されているのが、「膳楽房」なのです。
おしゃれなお店でもあり、デートや友人、会社の飲み会など、その味を求めて連日たくさんの人で賑わっています。
今回は都内でも屈指の人気を誇る「膳楽房」を紹介していきます。
アクセスも抜群!一軒家中華の膳楽房
膳楽房は神楽坂の入り口とも言える「神楽坂下」の交差点からすぐというアクセスの良さや、一軒家レストランでおしゃれなお店になっています。
膳楽房への行き方
最寄駅はJR・東京メトロ・都営大江戸線の「飯田橋駅」で、B3出口からは徒歩1分と抜群のアクセスです。神楽坂を登る前にお店に到着してしまいます。(おしゃれな神楽坂をゆっくり上がるのも、雰囲気あってとってもオススメですよ)
神楽坂下から本当にすぐで、1本目の左の脇道に入ってください。するとすぐに膳楽房があります。本当に近いですね!
外観・内観
白い壁に木の椅子、甕(カメ)などが目印のスタイリッシュな一軒家、それが膳楽房です。決して大きくないですが、色使いやレイアウトなどどこか懐かしい、それでいてセンスの良いオシャレなお店ですね。
お店は1階と2階があり、1階はカウンターとテーブル、キッチンがあり、2階はテーブル席になっています。内観も白と木目を基調に配色されており、ほんの少し暗めのダウンライトが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
1階のカウンターでキッチンの熱量を感じるも良いですし、2階で仲間とワイワイするのもいいですね。
野菜もたくさん!体にも優しい創作中華に箸が止まらない!
膳楽房のシェフ榛澤(はんざわ)さんは、中華の超名店でお客様がストップをかけるまで次々に絶品料理が提供されるという、幡ヶ谷の「龍口酒家」で10年修行後独立、神楽坂の一軒家を改築して2013年に膳楽房をオープンしました。
その日、その時の旬の食材を使った創作中華はジャンルにこだわらず、台湾や上海、四川など様々な郷土料理で提供してくれます。
今回取材では4,500円コース(税別)をチョイス。龍口酒家でも有名な、〆にびっくり、でもピッタリなあの料理も出してくれますので、早速料理を紹介していきましょう!
前菜盛り合わせ
見た目にも美しい前菜の盛り合わせは、自家製の甜麵醬や一手間加えられた品々があり、グッとテンションが上がってきますね。写真の真ん中はクラゲで、写真上から
・豆アジの中華風南蛮漬け
・ズッキーニの甜麵醬ソース
・蒸し鶏の四川ソースがけ
・甘エビの紹興酒漬け
甘エビは紹興酒でしっかり酔っ払っており、頭の部分のミソが濃厚で、チューチュー吸うことをオススメします。
菜心と豚肉の炒め
菜心はアブラナ科で「菜の花」の一種で、中国では一般的な野菜になっています。味付けはシンプルな塩味で、菜心のほのかな苦味があと引く美味さです。
黄ニラと白ミル貝の炒め
こちらは醤油がベースの味付けで、柔らかい黄ニラがたっぷりでとても良い匂いと甘み、シャキシャキとした食感が特徴です。
白ミル貝はコリコリとした食感で、噛めば噛むほど貝の甘みが出てきます。鷹の爪がピリッとアクセントを与えてくれて、味全体を引きしめてくれます。丼にして乗せてご飯と一緒に食べたいですね笑
カサゴの烏酢油
烏酢油と書いて「ウーツーユー」と読みます。烏酢油は台湾では一般的な調味料で、色は若干黒いのですが味は黒酢というよりウスターソースに近く、日本人も好きな味付けだと思います。
具材は魚のカサゴ、玉ねぎ、たっぷりの春雨、三つ葉、きくらげ、たけのこと具沢山。プリプリでさっぱりのカサゴと少しとろみのあるソースがとてもマッチして、野菜の甘みやスープがカサゴや春雨に染み込んでいます。
イベリコ豚の方通醬
方通醬とは「ファントンジャン」と読み、中国の「味噌」のことです。日本でいう白味噌に少し近いかもしれません、甘みを感じる味噌で中国では調味料として広く普及しています。
イベリコ豚は中にギュッと肉汁が閉じ込められており、甘い方通醬と相性抜群で、白いご飯があれば何倍でも食べられそうです笑
付け合わせは金針菜とおかひじきで、シャキシャキとした食感でイベリコ豚と一緒に食べても良いですし、野菜だけ食べても十分主食になりそうなほど美味しいですよ。
大根もち
普通大根もちと聞くと、モチモチだったり少し大根の食感が残っているものを想像するかと思いますが、膳楽房の大根もちは、大根の原型が残っておらず、中がトロトロの新感覚大根もちです。
調味料は黒酢醤油と豆板醤でいただきます。酸っぱ辛い味わいで後味もさっぱりする大根もちですね。
里麺
お店のスペシャリテでもある里麺。リーメン、と読みます。鮮やかな緑が特徴で、これは海藻の一種である「クロレラ」が練り込まれた麺で、クロレラは整腸作用などがあり、健康食品としてご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?里麺はランチでも提供されており、注文する方の8割くらいが女性のお客さんみたいです。
里麺と混ぜ合わせるのは、チャーシュー、ネギ、ザーサイをお店特製のごま油と醤油などを加えてしっかりと絡めれば完成。コースの〆に汁なしの麺料理はちょっと、、、と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく「物足りない」と思うほどにペロッと食べてしまうと思います。コースには入っていると思いますが、アラカルトの方は注文必須ですよ!
デザートはこの日はフレッシュなライチを一ついただき、コース終了です。
身も心も満たされ、健康になる優しい中華「膳楽房」
お店の名前に「膳」が入っていますが、決して薬膳ではありません。また、中華は基本的に味付けが「濃いめ」が多いと思いますが、膳楽房は食材本来の美味しさを引き出すために、調味料はあくまでサポート役で、全体的に優しい味付けという言葉ぴったりのお店です。
取材したときにも、会社の飲み会、ご家族、デート、女子会など様々な活用をされており、ランチも含め全般的に女性のお客さんが多い印象です。コースもそこそこの量を提供してくれますが、胃もたれすることがなく、ペロリと食べられてしまうと思います。美味しい中華を食べると体も心も活力がもらえますね!非常に人気店のため、ご予約はお早めに。
店舗名 | 膳楽房 | 定休日 | 月曜日 | ||
---|---|---|---|---|---|
営業時間 | 11:30~14:30、17:00~23:00 | ||||
価格帯 | ¥6,000〜¥7,999 | 電話番号 | 03-3235-1260 | ||
席数 | 30席 | 個室 | 無し | 禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |
利用シーン | デート、友人と、会社で、家族と | 背伸び度 | ★★★ | 予約難易度 | 非常に取りづらい |
編集部メモ | 中華の名店「龍口酒家」で10年修行した榛澤シェフが作る創作中華を求めて、連日多くのお客さんで賑わっている「膳楽房」。おしゃれなお店でもあり、デートや友人、会社の飲み会など、利用シーンも多く非常に便利です。ただし予約が取りづらいので、早めの予約をオススメいたします。 |
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住所 | 東京都新宿区神楽坂1-11-8 東京都新宿区神楽坂1-11-8 |
渡邉尚人
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