『東京note 神楽坂』は、新宿区神楽坂エリアにある話題のお店・スポット等の情報をお届けする「街メディア」です。
神楽坂って「敷居が高いんじゃ…」なんて思われがちですが、最近は若い世代からも注目されている人気スポットになっています。
いつもよりちょっとだけお洒落してみたり、普段とは少し雰囲気の違うお店に行ってみたり。気ままに神楽坂の魅力に触れてもらえるよう、東京note編集部が日々実際に取材を行って得たリアルな情報・写真を掲載しています。
神楽坂を代表する老舗鰻割烹「かぐら坂 志満金」とは?
「江戸前」という言葉を聞いて皆さんは何を想像されるでしょうか?おそらくほとんどの方が、「寿司」「江戸前寿司」を思い浮かべるのではないでしょうか。
でも実は、江戸前という言葉が生まれたきっかけは、「うなぎ」なんです。
江戸前とは「江戸の前面にある海」を指す言葉で、流れ込む浅草川や深川でよく獲れたのが「うなぎ」だったため、「江戸前のうなぎ」という言い方が始まった、と言われています。
そんな歴史のあるうなぎの名店が神楽坂にもいくつもあり、その中でも一番の老舗と言われているのが「かぐら坂 志満金」です。
創業はなんと1869年。江戸時代が終わり明治維新が始まったのが1868年なので、その翌年に神楽坂にて創業し、今日まで歴史と共に伝統を築き上げてきたお店が「志満金」です。
神楽坂でもっとも歴史のある代表的老舗と言っても過言ではありません。
アクセス・外観
志満金は神楽坂の入り口である「神楽坂下」交差点からすぐのところにあり、地下鉄飯田橋駅のB3出口すぐ目の前、JR飯田橋駅からも徒歩2分程度です。神楽坂下の交差点から、神楽坂を上がってすぐ左手にあります。
実は志満金は1〜3階まである大きな店舗で、上の階は個室や宴会、ウエディングなどにも対応しています。個人のお客さんはほとんど1階での食事になります。
内観
1階はテーブル間が広く取られており、さすが高級鰻割烹、150年の歴史だけあって、とても落ち着いた空間になっています。
そして、店内に入るとうなぎの香ばしい匂いが広がっており、これから出でくるうなぎの前に期待感が高まり、幸せな気分になってしまうと思います。
150年代々伝わる、うな重を食す!
さて、いよいよお楽しみの志満金のうなぎを紹介していきましょう!今回はお昼に伺い、うな重「寿」(3,800円 税別)を注文。
うな重ではなく、蒲焼きで別皿や白焼きにも対応してくださいます。
なお、メニューには、今回注文した「寿」の他に、「雪」「雅」など種類がありますが、違いはうなぎの目方(重さ)や、うなぎの量により値段が異なっています。
テーブルにはお箸とお盆が据えられており、そこに、お重、澄まし汁、お漬物を運んできてくれます。
注文をしてから15分程度で、お待ちかねのうな重が運ばれてきます。
お重はキラキラと輝く高級感のある螺鈿風で作られています。
お待ちかねのうなぎとご対面です!焼き目が綺麗に付いたうなぎが、タレで光り輝いており、身の大きさ、ふっくらと焼き上げられているのが見た目にも分かります。ご飯にも程よくタレがかけられています。タレはあっさり甘めで、醤油の香ばしさを感じることができます。このタレだけでご飯3杯いけそうです(笑)
口にうなぎを入れると、程よい柔らかさで身がふっくらとしており、口の中でとろけていきます。蒸しと焼きのバランスが抜群だと思われます。
山椒ははじめ少しかかっていますが、お好みで追加してもとても美味しいですよ。
食後は抹茶と和菓子が出てきます。抹茶はその場で点てて提供していただけます。
まとめ:自分へのご褒美やお祝い事に、神楽坂「志満金」でうなぎを
暑い夏場を乗り切るために、「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣が日本にはありますが、やはりうなぎは高級な食べ物で、ましてや「うなぎ屋」に行くことは、そうそう無いかと思います。
もし食べる機会に恵まれたり、自分へのご褒美、家族での久しぶりの集まり、お祝い事などがある場合に、「神楽坂」という土地でうなぎを食す、志満金で150年の伝統を感じながらゆったりと、口いっぱいにとろけるうなぎを頬張る、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
店舗名 | かぐら坂 志満金 | 定休日 | お盆、年末年始 | ||
---|---|---|---|---|---|
営業時間 | 11:00~22:00 | ||||
価格帯 | ¥4,000~¥5,000 | 電話番号 | 03-3269-3151 | ||
席数 | 70席 | 個室 | 有り(30人以上可) | 禁煙・喫煙 | 完全禁煙 |
利用シーン | デート、接待、会食、大切な日 | 背伸び度 | ★★★ | 予約難易度 | 比較的取りやすい |
編集部メモ | 江戸前とは「江戸の前面にある海」を指す言葉で、流れ込む浅草川や深川でよく獲れたのが「うなぎ」だったため、「江戸前のうなぎ」という言い方が始まった、と言われています。そんな歴史のあるうなぎの名店が神楽坂にもいくつもあり、その中でも一番の老舗と言われているのが「志満金」です。 |
||||
住所 | 東京都新宿区神楽坂2-1 東京都新宿区神楽坂2-1 |
渡邉尚人
最新記事 by 渡邉尚人 (全て見る)
- 神楽坂で魚と言えば「なきざかな 」。契約漁師から届く鮮度抜群な魚たち - 2019年12月4日
- ドラマ『拝啓、父上様』 神楽坂のロケ地を巡る - 2019年11月27日
- 神楽坂の裏路地にひっそりとある和食「裏路地 板前心 吾」 - 2019年11月23日