『東京note』は、都内で話題のお店・スポット等の情報をお届けするタウンメディアです。
いつもよりちょっとだけお洒落してみたり、普段とは少し雰囲気の違うお店に行ってみたり。気ままに街の魅力に触れてもらえるよう、東京note編集部がリアルな情報を掲載しています。
「SECRETO」って、どんなお店?
「SECRETO」=“秘密”。
神楽坂の片隅、人通りも少なくしっとりと静かな住宅街の真ん中に、そう名付けられた“秘密”のレストランがあります。
とあるマンションの1階、完全予約制で1日限定10名まで。
2017年10月にオープンしたそのレストランは、口コミだけで瞬く間に評判を呼び、今では都内屈指の予約困難店となっています。
“美食家”が集まるとされる神楽坂においても、群を抜く圧倒的な人気。なぜこれほどまでに、「SECRETO」は人々の支持を集めるのか。そこには大きな理由がありました。
今回は、超予約困難店「SECRETO」に実際にお邪魔し、編集部が感じたその魅力を当記事にてご紹介したいと思います。
SECRETOの人気の“秘密”
神楽坂は都内でも指折りの美食の街として知られていますが、その中で短期間でこれほどまでに人気に火がついたお店というのは、かなりレアケース。
でも、その人気には明確な理由があります。
「エル・ブジ」仕込みの圧倒的な料理のクオリティ
SECRETOのオーナーシェフは藪中章禎氏。世界各国の名店、そして“世界一予約が取れないレストラン”と言われ今や伝説ともなっているスペインの三ツ星レストラン「エル・ブジ」でも腕をふるった経験を持つ、超実力派のシェフです。
そんな藪中シェフが紡ぎ出す独創的かつ圧倒的クオリティの料理は、舌の肥えた美食家たちの欲求を満たし続けています。
このSECRETOで提供される料理は、国籍や特定のジャンルにとらわれない“フュージョン料理”。藪中シェフの溢れ出るアイディアが詰まりに詰まった至極の逸品の数々は、もはや言葉では形容し得ないとの声も。
この群を抜く料理のクオリティの高さが、多くの美食家たちから視線を集める大きな理由の1つと言えます。
五感がときめく圧巻のプレゼンテーション
料理のクオリティに加え、もう1つSECRETOを象徴するのが圧巻の“プレゼンテーション”です。
コースの料理は19時一斉スタート、店内中央のキッチンスペースを囲むようにカウンター席が並び、シェフの調理・パフォーマンスの様子を全て見ることができます。その光景はまさにステージを囲む“劇場”のよう。
また藪中シェフが得意とする「分子ガストロミー料理」(温度や湿度等をコントロールし、新しい味わい・舌触り・見栄えを追求していく料理)は、調理方法もひと味もふた味も違うため、見ていてワクワク心踊るようなエンターテインメント性があります。
液体窒素を使ってモクモクと水蒸気が上がる様子を目の前で楽しむことができたり、ピンセットを使った繊細なテクニックが見られたり、またシェフ自らが一人一人のお客さんの目の前でマイナス196度のフォアグラのテリーヌを削りかけたり。
単に“料理を味わう”ということを超越し、“五感が喜ぶ体験”にまで全てが昇華された『非日常』。この点も、多くの人々を魅了して離さない理由でしょう。
お客様一人ひとりを大切にする“おもてなしの心”
そして超がつくほどの人気店ながら、本当にお客様を大切にされている姿勢が随所に垣間見えるところも人気の秘密。
藪中シェフは全てのお客様ととっても明るく気さくにコミュニケーションを取ってくれますし、お客様が帰る際も1組1組丁寧に挨拶し、わざわざドアの外までお見送りに出てきてくれるほど。
また他のスタッフの方々も常にお客様に気を配りながら、非常に優しく細やかなサービス・ケアをしてくれます。まさに心から「また来たいなぁ」と思わせてくれる、そんな“おもてなしの心”を感じることができます。
これらの特徴が融合し、今や神楽坂だけでなく都内屈指の人気店にまで上り詰めたSECRETO。
その人気の高さゆえに予約を取るのが非常に難しいですが、パートナーとの記念日や大切な友人・知人を招待しての会食にもぴったりなレストランですので、長く待ってでも一度は訪れてみたいお店と言えます。
SECRETOへのアクセス
長い“我慢の時”を経て、ようやく予約当日を迎えた方は、心をウキウキとときめかせてお店に向かいましょう!
ただ初来店の方はお店までの道順は十分予習をしておいてくださいね!何せSECRETOは“秘密のレストラン”。神楽坂の住宅街・マンションの一室が改装された店舗なので、初めて訪れる際はなかなか場所がわからないことも…。
そこで実際に編集部がお邪魔した際の道順を、ここから先写真付きでわかりやすくご案内しますので、ご参考までにご覧ください。
SECRETOは都営大江戸線「牛込神楽坂」駅と「牛込柳町」駅の中間あたりに位置しています。最寄りは牛込神楽坂駅になりますので、まずはここからスタートしましょう。A1出口から地上に出ると、目の前は大久保通りが走っています。最初はこの大久保通りを右方向(牛込柳町方面)へ進みます。
すると、「牛込北町」の交差点が見えてきますので、ここを左折して今度は「牛込中央通り」を市ヶ谷方面に向かって歩きます。
少し直進した後、1つ目の信号を右折しましょう(右折すると左手側に「豚三昧」というお店が見えますので、これを目印に)。
そしてここから先、段々と住宅街に入っていきます。少しわかりにくい部分でもありますので、迷わないように注意してくださいね。
右折して路地に入ったら、しばらく直進します。途中途中に細い脇道や少し形がいびつな十字路(下の写真)などもありますが、それらは華麗にスルー。
そして十字路を過ぎて1つめの曲がり角、ここで左折しましょう。
左折した後は、右側に1つ曲がり角が出てきますので、ここを右折します。この辺り、街のことをよく知っている人でもわかりづらいところなので、慎重に進んでくださいね。
T字路を曲がれば、あとは真っ直ぐ歩いていきましょう。1分ほど歩くと、右手側に秘密のレストラン「SECRETO」が入ったマンションが見えてきます。
本当に閑静な住宅街のど真ん中にひっそりと佇んでいるお店なので、方向感覚に自信がない方は、Googleマップと上の写真の両方をご参考にいただきながら向かってくださいね!
SECRETOの外観・内観
それではここからは、東京note編集部が実際にお邪魔した際の実食レポートに移っていきましょう。
まずは店舗の外観・内観からチェック!思わず息を飲んでしまうほどにお洒落でスタイリッシュな外装・店内となっていますので、自ずと期待も膨らみます。
外観
“秘密”のレストラン「SECRETO」の外観がこちら。前述の通り、ごく普通のマンションの一階に、そのレストランへの入り口が用意されています。
シックで重厚なブラウンのドアには「SECRETO」の文字が。それを1つのピンライトが優雅に照らしています。ただそれ以外はマンションのままですし、窓から店内の様子を伺うことも難しいので、レストランだと気づかない方も多いのではないでしょうか。
フュージョン料理を提供する洋のレストランではありますが、どこか神楽坂らしい和の凛とした雰囲気も感じる外観で、とてもスタイリッシュ。これだけで高評価したくなってしまうほどの美しさです。
内観
続いて店内の様子を見てみましょう。入り口のドアを開けると、まずはバースペースが広がっています。SECRETOは前述の通り、料理のコースが19時からの一斉スタートとなっているため、時間まではこのウェイティグバーが待機用のスペースになります(待機中は、スパークリングワインなどもいただけます)。
時間になると、スタッフの方の案内で順にレストランスペースとなるメインフロアへ。
メインフロアには中央にキッチンスペースとなる大きなテーブルが置かれており、それを取り囲むようにカウンター席が10席並んでいます。
全体が黒で統一され、シンプルな店内ですが、シェフが繰り出す圧巻のパフォーマンスを十二分に楽しむことができるレイアウト。“劇場”らしさを感じるSECRETOの魅力とも言えるでしょう。
Nextpage:独創性の極み。SECRETOが奏でる“美食ショー”が開幕!
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