【新宿・神楽坂】散策・文学デートにぴったり!文豪・夏目漱石が愛した神楽坂のゆかりの地を巡る!

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神楽坂エリアは文豪・夏目漱石ゆかりの地って、知ってた?

東京・神楽坂エリアは近年様々な飲食店やショッピング施設が増え、都内でも人気の街・スポットとして独自の発展と遂げてきました。それでも神楽坂らしい“古き良き街並み”は今もなお色濃く残っており、少し街中を歩けば、その面影に出会うことも。

そしてそんな面影の1つに、「文豪・夏目漱石」が愛した場所があります。

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今回は「夏目漱石ゆかりの地」に焦点を当てて、神楽坂〜早稲田エリアの散策スポットをご紹介したいと思います。神楽坂散策・ショッピングで訪れた際や、神楽坂デートのコースにもおすすめですよ!


神楽坂と夏目漱石の関係

散策スポットのご紹介の前に、まずは神楽坂と夏目漱石の歴史を紐解き、両者の関係性を整理しておきましょう。

夏目漱石は神楽坂から程近い「新宿区喜久井町」出身

夏目漱石は元々神楽坂から程近いエリアである「新宿区喜久井町」の出身で、1867年(慶応3年)1月5日(新暦の2月9日)に生まれました。漱石の生家の具体的な位置は、現在の「喜久井町1番地」だそうで、その場所には「夏目漱石誕生の地碑」が建てられています。

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晩年は神楽坂が散歩ルートに

そして晩年の約9年間(明治40年(1907年)〜大正5年(1916年))は生家近くの「新宿区弁天町」に住んでいたそう。弁天町から神楽坂に向けての道はほぼ一本道になっていたので、夏目漱石にとってはそれがちょうど良い散歩ルートに。執筆に必要な道具なども神楽坂で買い物していたようです。

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なお、この晩年の時期には、夏目漱石の代表作にもあげられる「三四郎」「それから」「こころ」などを執筆しています。

散策ルートには代表作に登場するスポットもずらり

そのため夏目漱石の作品には、神楽坂から弁天町までの間にあるスポット等がたくさん出てきます。「坊ちゃん」では具体的に神楽坂のシンボル・毘沙門天善國寺の縁日が登場したり、「それから」は神楽坂周辺の“坂”を舞台に繰り広げられていたり。

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神楽坂エリアを歩いていれば、そこかしこに夏目漱石の足跡を見つけることができます。

 

夏目漱石が歩いた神楽坂〜弁天町の散歩ルートを巡る

続いては夏目漱石が実際に歩いた(であろう)神楽坂〜弁天町の散歩ルートを見ていきましょう。途中にある“ゆかりのスポット”も併せてご紹介したいと思いますので、実際に散策で回ってみると面白いですよ!文学女子必見!

今回は神楽坂エリアから弁天町の「夏目漱石誕生の地」に向けて歩いていきます(以下マップの①〜⑧の順に巡ります)。東京メトロ「飯田橋」駅B3出口を出てすぐの「神楽坂下交差点」から出発!

①神楽坂通り

神楽坂下交差点から「神楽坂駅」方面に向けて真っ直ぐに長く続く坂道が『神楽坂通り』。夏目漱石の作品に出てくるスポットやゆかりの地はこの神楽坂通り沿いに多く点在しています。

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ケヤキ並木の長い坂道は、高低差約9m・平均傾斜2度というやや急勾配な坂。現在は老舗〜新進気鋭の飲食店や個性豊かな雑貨店などが立ち並び、新宿区内でも屈指の人気ショッピング・散策スポットとなっています。

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神楽坂下交差点近くの通り沿いには、老舗甘味処の『紀の善』や鰻割烹『志満金』などがあり、昔ながらの神楽坂を垣間見ることもできます。夏目漱石が歩いていた頃とどのように街並みが変化したのか思いを馳せながら散策してみると面白いかもしれませんね!

②毘沙門天善國寺

神楽坂下交差点から神楽坂通りを上っていき、中腹を少し過ぎたところの左手には、神楽坂のシンボルとも言える『毘沙門天善國寺』があります。

神楽坂の街がここまで栄えたのは、この毘沙門天の門前町として発展したことが大きな理由の1つ。実は東京で縁日に夜店が出るようになったのは、毘沙門天善國寺がきっかけ(発祥)となっているそう。

前述の通り、夏目漱石の代表作の1つ「坊ちゃん」では実際にこの善國寺の縁日が登場しています。きっと彼も頻繁に善國寺にお参りに来ていたのでしょうね!

なお、毘沙門天善國寺については以下の記事で訪問レポートもまとめていますので、気になる方は併せてチェックしてみてくださいね!

スポット情報スポット名:毘沙門天 善國寺
TEL:03-3269-0641
公式HP:https://www.kagurazaka-bishamonten.com
住所:東京都新宿区神楽坂5-36
アクセス:JR「飯田橋」駅より徒歩7分/東京メトロ有楽町線・南北線「飯田橋」駅より徒歩5分/都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅より徒歩6分

③相馬屋源四郎商店

そして毘沙門天善國寺から程近いところ、神楽坂上交差点の少し手前にある『相馬屋源四郎商店』(そうまやげんしろうしょうてん)は、夏目漱石ともかなりゆかりの深いお店。

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『相馬屋源四郎商店』は江戸時代からこの場所で営業している超老舗店で、昔は紙すき・紙問屋を経営(現在は文房具店へと変貌を遂げています)。夏目漱石をはじめとした名だたる文豪たち(北原白秋、石川啄木、坪内逍遥など)が同店の原稿用紙を愛し、それらを使用して数多くの作品を執筆しています。

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店内には文豪が残した原稿用紙が展示されているので、気になる方はぜひ店内もチェックしてみましょう!

スポット情報スポット名:相馬屋源四郎商店
営業時間:10:00〜18:00
TEL:03-3260-2345
公式HP:http://www.soumaya.co.jp/
住所:東京都新宿区神楽坂5-5
アクセス:JR「飯田橋」駅より徒歩7分/東京メトロ有楽町線・南北線「飯田橋」駅より徒歩5分/都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅より徒歩5分


④地蔵坂(藁店(わらだな))

『相馬屋源四郎商店』の正面から真っ直ぐ伸びるこれまた急勾配な『地蔵坂』も、夏目漱石ゆかりの地。この『地蔵坂』は別名「藁店(わらだな)」とも呼ばれ、落語好きの夏目漱石が通っていた寄席「和良店亭(わらだなてい)」もこの辺りにありました。

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そんな経緯もあり、夏目漱石は「それから」「吾輩は猫である」などの作品に、この藁店の地名を登場させています。

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